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さきえもんの大冒険・・・第2話 世界樹4プレイ日記+SS

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life-nebchadnezzar.hatenablog.jp

 第2話

初めてのダンジョン攻略から一週間が過ぎ、今日もクエストに向かうところで団長から集合の合図を受けた団員達は宿のエントランスに集まる。
「船を買った!」
団員達が集まると団長はいきなりとんでも発言をしてきた。

「団長、バカなんですか」
すかさずちょこが突っ込む。しかし団長は当然気にもせず説明を始める。
「おいおい、このタルシスの街は確かに世界樹から一番近い街だが徒歩じゃさすがに行けないんだぜ。おまえ達の稼いだ金でかっこいいやつ買ってきたぜ」
「ちょっと待つです。団長がかっこいいなんて言って気に入るのは団長とさきえもんくらいです」
再び間髪入れず突っ込むちょこ。しかも今度は机もたたいて訴えている。

それすらも風に流し、団長は団員を船のある港へと案内する。

「これが我ら甘党の気球艇、その名もブリックスだ」

高らかに宣言する団長の後ろには、気球艇ブリックスが待機している。
山吹色の気球に木造の船、そして海を航海する船になはない巨大なプロペラが特徴的な気球艇だ。
先ほどからすごいすごいとはしゃいでるさきえもんの横からこのドッグの港長がやってきた。

「よう、今し方最終調整も終わったところだ。丁度いいタイミングだな」

「なんとすばらしい気球艇。今から楽しみです」

新品の気球艇を見て港長に賛美を送る団長。団員達もなんだかんだといいながら気球艇から目が離せなくなっている。
気がつけばけーきが船の上にいるのが見える。さきえもんも負けじとけーきの元へと走り出した。

団長が港長と話してると今度は辺境泊がやってきた。

「これが君達甘党の気球艇ですか。なかなか冒険者らしくなってきたではないですか」
辺境泊は右手で髭をさすり左手で愛犬を抱きながらながらしゃべりだした。
「まずは世界樹に続く道に谷を越えなくてはいけないが雲で覆われていて進めない。もしかすると碧照の樹海になにか手がかりがあるかもしれんから行ってみるといい」

こうして気球艇最初の探索は碧照の樹海になったのだった。

翌日新たな旅仲間である気球艇ブリックスの前に集まる団員達。しかし、さきえもんだけは重たい体を引きずっている。
「うぅ・・・楽しみすぎて寝れなかった」
他の団員達はみないつも通りで若干不満げな様子だ。
「納得いかない。すくなくともこんぺいとうは寝られなくなるタイプでしょ」

「おこちゃまはわかっとらんなぁ。かわいこちゃんとのデートに遅れるのは一番タブーだろ」
さも当然という得意顔なこんぺいとうに納得はいかないもののこれ以上問いただすだけの体力はさきえもんには残ってなかった。

さきえもんを丸めた地図でぽんぽん頭をたたき気球艇の中へ向かうこんぺいとう、そしてそれに続いて他の団員も後に続く。